奈良欲・奈良浴 その1

1、2ヶ月前から、あー奈良に行きたいなーと思ってました。
しばらく奈良には出かけておらず、今年はまだ一度も行ってなかったはずです。


当たり前のことですが奈良は京都とは違います。同じ古都とはいえ、とにかく空気が違うのです。

他所に住む私にとっては、奈良は「心のふるさと」的なものかもしれません。

例えば―奈良の地で奈良時代の仏像をみる―ということ、これは大きな意味があるのではないかと前から思っています。
行っていないと行きたくなる、身体が雰囲気を味わいたくなる、そういう場所のようです。

で、この2、3日で奈良を求める熱が自分の中で盛り上がってきたので、土曜に行くことにしました。


さて、何処へ行こう…。

奈良国立博物館の平常展示など面白そうですが、そこまでたくさんの仏像に囲まれたいとは思わない、それに今回は仏像を拝観するならお寺・お堂がいい、と考えました。

そこで思いつくのは東大寺の三月堂。天平仏の空間といえばここなんだけれど…ちょっとパワー(仏像の大きさ・数量・濃密度?等をさす)がありすぎて、今はいいかなぁと敬遠。

興福寺は駅から近くて誰でも行くし、法隆寺は一日かけて見るようなところだし、
西ノ京という気分でもないし、桜井方面まで行く気はしないし・・・

と思案した結果、目的地に選んだのは、





白毫寺でした。



このお寺には以前行ったことがありますが、久しく訪ねていませんでした。

ここなら中心部の喧騒から離れているだろうし、しかも奈良公園から*1歩いていける距離。

古い仏さんはいるし緑も多そうだし、環境は今回の志向にぴったりなのでした。
(つづく)

*1:というか、もしかしたら奈良公園の範囲内かもしれない。