続々あなたの前にあらわれる日本の仏像たち

『週刊日本の仏像』(講談社)という雑誌の刊行がはじまったそうな。
http://shop.kodansha.jp/bc/butsuzou/

はな がテレビでCMしてた。


仏像の「原寸大」図版がウリらしい。
同じような試みは、絵画では『原寸美術館』(小学館)というのがあった。
興福寺の阿修羅の顔は1ページで収まってるけれど、
どうも丈六の大像も原寸でとりあげるみたいで、そうなると迫力がありそうだ。
売れそうな気がします。私は買うかどうかわからないけど。


美術作品の図版は、展覧会の図録にせよ単行本にせよ、本のサイズに合わせて縮小するのがふつうである。だから図版でみたイメージがすりこまれていると、その作品の実物を目にしたとき、自分が前から思ってたよりも大きい、あるいは小さいと感じる現象がままある。
そのギャップが面白かったりする。

で、『週刊日本の仏像』等の手法だと、本来実物を目の前にしなければ得られない原寸大の感覚が味わえる*1ということになろうが、仏像などの場合、それが安置(展示)される場によっても、図版でのイメージと実際にみたときの印象が違ってくるように思われる。


そのことをいろいろ考えると、意外と簡単に書き終えられなくなったので、この件はまた後日。

*1:しかし実物をみる際は、みる者とみられる対象との間に多少距離があるから、雑誌上でのゼロ距離の原寸大は、本当は感覚としてまた別種のものというべきなのだろう。