「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」@京都 その1

京都国立近代美術館(9/23-11/5 2006) 10/8観覧


ジョー・プライス氏収集、伊藤若冲を中心とした江戸絵画コレクションの展覧会。
実はこの展覧会、私は特別みたいとは思ってなかった。
若冲は確かに面白い。が、今ではすっかりメジャーになって鑑賞できる機会も少なくないから。
私の場合、京博で若冲の展示をしばしばみている。
で、プライス展は是が非でもみたいというわけではなかったが
人様のブログでみかけたある情報がちょっと面白くて、私を行く気にさせた。


何が面白いかというと、今回展示される若冲作(とされる、というべきか)「鳥獣花木図屏風」*1
まつわる話である。正確な情報をつかんでないから、あまりいい加減なことはいえないが――


「鳥獣花木図屏風」は、プライス氏が自宅の風呂の壁に描いたほど思い入れのある作品である。
ところが、これとよく似た屏風が国内で所蔵されている。
静岡県立美術館の「樹花鳥獣図屏風」*2である。
類似しているが相違のあるふたつの屏風。どちらが若冲その人の作か?という議論において
静岡本は彼の筆になるが、プライス本は若冲作にあらずという論者がおり、
プライス氏サイドはそれを快く思わず云々――


と大体こんな話だ。
これを知って、どれ、そのいわくつきの作品を一度みてみようじゃないか、
せっかくアメリカからやってきてるんだし、と不純な動機で見に行くことにした。

当日10/8は京都でプライス展をみてから大阪(プラド展)*3へも移動する予定で、
またプライス展は人で混むらしいと聞いてたので、開館直後をねらって行くことにした。


9時半すぎ到着。当日券を買う列が並ぶが、この時間だからか数メートルほどである。
私と友人は前売券があるのでそのまま入る。このチケット、なんか細いね。しおりに使えそう。

近代美術館に来るのは久しぶりだ。
何年も前に、人に連れられていったポンピドゥー・センター展*4以来か?
荷物をロッカーに預け、階段をのぼって会場へ。
私の前で、係の人にチケットを切ってもらおうとしたおばちゃん、ルーヴル美術館*5と間違えてた。
それは道を挟んで向かいでやってますよ…。ここに至るまで気付かなかったのね。
(つづく)

*1:はてなダイアリーのスポンサーテーマ(jakuchu-mosaic)にもつかわれてる。

*2:http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/collection/item/J_92_496_J.html

*3:10/17,18の日記参照。

*4:「身体と表現展 1920−1980 ポンピドゥー・センター所蔵作品から」@京都国立近代美術館 6/4-8/18 1996 …だったかな?

*5:ルーヴル美術館展―古代ギリシア芸術・神々の遺産―」@京都市美術館 9/5-11/5 2006