「プラド美術館展」その1

大阪市立美術館開館70周年記念
プラド美術館展―スペインの誇り 巨匠たちの殿堂―
大阪市立美術館(7/15-10/15 2006) 10/8観覧


海外モノの展覧会はよく催される。
「見るなら現地に行って見りゃいいんじゃないの〜」とうそぶく性質の私だが、有名作家・作品に対してミーハーなところが無いわけでもない、ようである。まあ、パスポートも旅費も要らずに海外作品に接することができるのだから、よい機会だ。近頃、海外へ渡った日本美術が「里帰り」した展覧会をみにいくことはあったが、*1海外作品の来日展覧会をみるのはプラド展が今年初。


この展覧会、前売券は開会する前に買っといたようだが、見に行くのは閉会一週間前になってしまった。はじまってもう3ヶ月経つし、さすがに人の入りも下火になってるかと期待したが、まったくそんなことありませんでした。むしろ会期終了が近いから人が集まるのか。
天王寺公園には15時くらいに着いたけど、ゲートで入場40分待ち(だったか?)の字をみて多少ブルーに。列に並んだが、実際は20分前後で会場に入れたように思う。「チケットの千切るところを折っておいて下さい」なんて入場前に呼びかけられる展覧会も珍しい…。


大阪市美は、入ってすぐが広いホールになってることもあり、最初は混雑を感じなかった。あくまで最初だけですが。そのホール左手の、私が大阪市美の「仏像部屋」*2とよんでる展示室は、今回はコインロッカー部屋と化していた。
一緒に行った友人が音声ガイドを借りようとしたが、返却されたのがぜんぶ電池切れで、どれもまだ充電出来てないときた。あれ充電式だったのか…。私は展覧会で音声ガイドを使ったことはないはず。


いよいよ展示がはじまると、やはり人でいっぱい。でもそんなに不快な気もしない。
それは私にとっての、プラド展への「見たい度」とでもいうべき意気込みが、5段階で3くらいなものだったから、というのが理由だろう。色んな展覧会に足を運ぶが、これはどうしても見たい!というのもあれば、後学のために見とこうか、という程度のもある。で、プラド展はどうかといえば、どうせならくつろいだ雰囲気で作品を鑑賞したいが、それが叶わなくても大きな後悔はしないさ、といったところか。


しかしながら、日本美術の絵画を見慣れてる私のような者にとって、油彩が放つあの光沢は新鮮だ。
A4チラシの写真にはない、会場でこそ味わえる質感ですな。
(明日の日記へつづく)

*1:ボストン美術館所蔵肉筆浮世絵展 江戸の誘惑」@神戸市立博物館 4/15-5-28 2006 、「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」@京都国立近代美術館 9/23-11/5 2006

*2:大阪市立美術館の展覧会でよく仏像が集められる展示室なので、こうよんでる。