8/20奈良博Sトークその3・法隆寺多聞天
(9/13の日記③、きのうの日記のつづき)
・金堂の須弥壇修理*1に伴い、奈良博にて展示。
・鎧は唐風ではなく六朝風。槍には革のツルが巻きつくように表現されている。
・袖(天衣)のカーブが側面観を意識している。この点、当寺の救世観音像等との違いがある。
・足下の邪鬼の手に、四天王の槍(の石突)を持たせるようにした*2といわれるが、実は構造上それは無理。七星剣*3を持たせてた?とも想像。
・この邪鬼は「女の鬼」らしい。後は会場でご覧を…とのこと。*4
・宝冠は、像を運ぶときにいちばん注意する点(現状でも破損してる)。
・右手の宝塔は、手の平にのせるのではなく指にさして持っている(現在では指と塔が一体化している)。
・槍の装飾に、かの玉虫厨子の如く玉虫の翅がつかわれている(展示ではみえない)。
(明日の日記へつづく)