伝香寺の門前迄
きょう、奈良・伝香寺で地蔵菩薩立像のご開帳があることに、前日ふと気付いた。
名前は知ってるが、まだ足を踏み入れたことがない寺である。
ここの地蔵さんは 裸地蔵 として有名(知ってる人にとっては)。
像本体が裸に造られていて、その上に(本物の)衣服を着せる仕組みの
いわゆる裸形彫刻である。
きょうのご開帳は、
一年に一度地蔵尊の衣を新しくする、その名も「着せ替え法要」。
なんとも興味をそそる行事ではないか…。*1
伝香寺像は、何年か前に奈良博の展覧会に出たことがあったが、*2
私はそれに行かなかったため、まだ実物を拝したことはないはず。
で、この機会に寺に行ってみることにした。
降水確率が午後から高くなってたので、はやめに出発・はやめに帰るよう考えてた。
しかし、行きの近鉄で失態。
西大寺で乗り換えるのを忘れ、郡山まで行ってしまった…。
(降車駅は奈良。奈良行き急行なら乗り換えなしだが、
乗ったのは橿原神宮前行きだった。)
いきなりのタイムロスだったが、正午まえには伝香寺に着いた。
が、門前の柵は閉められている。境内も人の気配がない…。
柵の貼り紙をみると、着せ替えは午後5時からとある。
こちらの思惑とは反対のタイムスケジュール…。
これが土曜日ならば、5時間ほかでつぶしてでも待つだろうが、
きょうは仕方ないか。
伝香寺は春にも特別公開の日があるし(3/12)、
それ以外でも事前連絡で拝観できるらしいから、また今度にしよう。
さて、当初の目的は果たせなかったが、
これでテンションが下がったわけではなかった。
この日はもうひとつ、お目当てがあったから。
奈良博での子島曼荼羅の展示がね。