あゝ東京 あゝ上野


きのう11/18の土曜、東京に行ってきました。
一泊してもよかったけど、知らない土地で夜何したらいいかわからんので日帰りにしました。
いった目的は東京国立博物館での特別展「仏像 一木にこめられた祈り」(10/3-12/3)。
関西とか他所を巡回しないようなので、いってみようかと。私にとっては初の東博観覧となりました。

交通手段は往復とも新幹線(自由席)。片道1万2千と数百円。
贅沢かもしれませんが、私には長距離移動の際にかかる時間と快適さが重要なのです。
安くあがっても、長い時間悪い環境におかれるのはねえ…。

展覧会の感想は別記。展示品ひとつひとつを述べていくことになりそう。
で、展覧会の中身はおいといて、当日をふりかえると・・・


朝、6時31分京都駅発のぞみで出発。
展覧会にどれくらい人が来るのかわからず、開館前に会場に行きたかったためこの時間にした。早朝とあってか乗客は少なく、自由席でも余裕で座れた。車内でしたことといえば…ベタだが頃合を見計らって富士山をさがしたことか。それと、以前までは「なんとなく」面白かった中川家・礼二がやるネタ「新幹線のトイレ」がはじめて納得できた。
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8時46分、東京駅に到着。新幹線は速いね。当たり前だが。
山手線で上野を目指す。車体がアラレちゃんだった。秋葉原は、さすがに駅を通過するだけでは噂に聞く雰囲気は味わえないか。駅到着後、上野公園ではとくに迷うこともなく東博に行けた。ねらい通り、開館の15分くらい前だった。

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特別展鑑賞。4時間ほど見た。
会場を出ようとしたとき、R大学の後輩 Yさん に遭遇。彼女が入学した年に、韓国からR大へ留学に来ていた Sさん も一緒だった。ご両人ともR大の文系サークルでは彫刻パート(おもに仏像を扱う)に所属し、私は当時パートチーフだった。Sさんは現在また京都に来ていて、有名な仏像彫刻研究者のところで勉強しているのだそうだ。大規模な仏像の展覧会だから、誰か知り合いに会うかもしれないとは思ってたけど、びっくり。

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昼食。はじめての場所で何処に何があるか知るはずもなく、駅のほうへ戻ってビクトリアン・パブとかいう看板の店で食べた。
その後、東博のそばにある黒田記念館へ。15時15分くらいに入って(開館時間は16時まで)、黒田清輝の代表作「湖畔」などを鑑賞。

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16時すぎ再び東博へ。17時に閉館するまで、みたいものをみておきたかったのだ。
平成館で特別展と関連した展示「一木彫ができるまで」を、その後本館で特集陳列「猫」をみる。国宝室*1もちょっとだけ見た。本館展示の仏像はチラッとだけ。光得寺の大日如来とかがいて*2気になったが時間がない。時間があったとしても、一日に作品を鑑賞する許容量を超えてたと思う。できれば浮世絵もみたかった。
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残りわずかな時間は本館地下のショップに費やす。アレもコレも気になるが余裕がない…。
ここでまた会った Yさん Sさん に挨拶して東博を出た。外はすっかり暗くなってた。同じ時間、京都や大阪もこんなに暗いかな?
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18時06分東京発のひかりで帰る。
疲れたのか頭痛がした。新幹線ってけっこう揺れるのね…。静岡あたりで雨が降ってるのに気付いた。
20時43分、京都駅到着。帰宅。


東京の地を踏むのは大学のサークルの合宿で行って以来、7年ぶりになるか。
しかし我が国の首都を訪ねたことに特別な感慨はわかなかった。
私にとっては東京も大阪も、「猥雑な都会」としての景色は変わらないという価値を付けてるのかもしれない。その点京都は大都会であるとは思わないが、通りが「碁盤の目」で整然としてるからやはり特別、かな。

*1:国宝の作品1点をじっくり鑑賞するための展示室らしい。当日は「観楓図屏風」を展示。

*2:三十三間堂の千手観音が3躯いたのもちょっと驚いた。慶派・院派・円派仏師の作をひとつずつ借りてるとは…。