いつか読書する日

私は読書が苦手です。
すらすら読めないのだ。
読みながら、頭の中で内容を咀嚼してからでないと先に進めにくい傾向にある。
我が家に読書家(雑誌は別として)がいないというのも、私が本を読まない理由のひとつとなってるのだろう。
ほかにも、深いような浅いような理由があるのだが
とにかく読書は得意ではないのです。
だから読書は私の趣味でない、というか趣味にできないのです。


しかし最近は考えがやや変わってきた。
本を読むのが趣味ではないといっても
世に知られた作品を読まずにいるのはもったいないな、と思うのです。
上に「作品」と書いたが、実際私が読もうとしなかったのは
小説とか物語とか文学作品?とよばれるジャンルのものである。
そういうものも、ちょっとは読んでみようかと。
(とはいえ、いまのところ興味が向くのは以下にあげるような古典的な読み物で、
現代小説を読む気は起こりません。)


うちの本棚をみてみると、わずかながら文庫本の読み物がある。
銀河鉄道の夜宮沢賢治 集英社文庫
『こころ』夏目漱石 新潮文庫
吾輩は猫である夏目漱石 新潮文庫
『別れた妻に送る手紙』近松秋江 岩波文庫
といったところ。
『こころ』は、多分私が高校のときに買ったものだろう。国語の授業につかったものだと思う。
近松秋江はこの中ではマイナーな作家(と思う)だが、大学で国文学をやってた姉が買ったと思われる。
ほか二つは、いつ誰が買ったのかよくわからない。


これらのうちのどれかを読もうと思い、宮沢賢治を選びました。
作家名や作品名こそ知ってるが、その中身はほとんど知らなかったから。
この文庫本に収録されてるのは、
「やまなし」「いちょうの実」「よだかの星
ひかりの素足」「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」の六編。
で、今日から読みはじめたのだが
クラムボンはかぷかぷ云々が、「やまなし」の一節だったことを忘れてた。


まあ、ひと月10冊とかは無理だろう。
電車に乗ってる間くらいしか読書しないだろうけど、ぼちぼちやってみよう。