「国宝 子島曼荼羅」金剛界

また奈良博に行ってきました。
特別陳列の子島曼荼羅金剛界のに展示替えされたのと、*1
曼荼羅と同時開催の「親と子のギャラリー」、
また8月から新しくなった本館の展示とお目当てがいくつも。
曼荼羅と親と子のギャラリーは今日が千秋楽。
あと先月からはじまったという企画「サンデー・トーク」があるのを現地で知ったので、
それも聞いてきました。


子島曼荼羅(金剛界)の感想
原本と復原模写を見比べたときに感じるギャップは胎蔵界と共通してるが、
その度合は金剛界のほうが大きいように思った。
というのも、白く光る銀泥が後者ではより明るくハッキリとみえる。
金剛界では円形がたくさん用いられるが、
子島曼荼羅ではその円の内側にかつて銀泥が塗られていたらしい。
(原本では、銀焼けでほとんど黒くなっている。)
それを復原したものと原本とでは、いってみれば昼と夜くらいに違ってみえるのだ。


しかし個人的には、金剛界より胎蔵界に見応えがあると思われた。
金剛界一印会の大日如来はともかく、
全体として胎蔵界のほうが一尊一尊大きく描かれてるから。
まあ信仰上の所産である仏画に、見応え云々いうのは失礼な話ではありますが…。


それから子嶋寺へのアクセスを紹介するパネルがあったが、
これは前来たときには無かったのでは?
思うに、曼荼羅を通じてお寺にも興味をもった人からの問い合わせが多くて
会期中に追加したのかもしれない。
(つづく)

*1:胎蔵界曼荼羅の感想は7/28,31の日記参照。