サタデー・イン・ザ・アバンティ

gokaichou2006-04-29

先週から体調がよろしくなかったこともあって、
しばらく更新してませんでした。
とりあえず、きょう土曜日のことを先に書いときましょう。


今日は服を買いに行きました。
5145円→2950円に値下げして売られてたアウターを2着購入。
その後上階の本屋へ。
『歩く地図』の京都春特集があるか探したけど、みつからず。
で、美術書籍のコーナーへいくと、面白そうな本を発見。


至文堂『日本の美術』479。
テーマは「十世紀の彫刻」…なんとも魅力的な響きだ。
私は彫刻史でも平安時代好きなもので。
飛鳥仏や天平仏という風に、仏像彫刻を大きな時代ごとに取り上げるやり方は、
すでに1、2周してるような感じもあるから、今度は変化球というか、
より限定された特集を組んできたのかもしれない。
表紙は、個人的に勝手に「人知れずの国宝」とよんでいる、法性寺・千手観音立像。


パラパラとカラー図版をみていくと、ある像に思わずおおっ!と声を出してしまう。
北野天満宮の鬼神像だ……!
先日新たに重文指定をうけたものであることは、新聞で知っていた。*1
この本は最近出たもののようだが、内容には新しい研究も反映されてるのだろう。
新聞では「シウバっぽい」1躯のみ、白黒で写真が掲載されてたが、
この本ではカラーで3躯載っている。
ほう、質感はこういう感じなのか…蔵王権現っぽいポーズのもいるな…


ページをめくっていくと、さらなる衝撃が…!
巻末のほうに、白黒だが、件の鬼神像全13躯が見開きでその姿をあらわにしている!
またしても立ち読みしながら、おおぉぉぉっ!って叫んじまったぜ!!
あくまで小声だが。


いや〜、何ともオモロい佇まいをしておられる…
外見は、昔のソフビ人形のような感じもする。
当然、その人形よりはるか昔に鬼神像は造られたのだが。
各像ポーズに違いがあるが、
さらにバラエティーに富んでいるのがそのヘアスタイル?!
これまでに知っている神将形・鬼形ではみたこともないような、変わった髪形なのだ。
髪の毛なのかどうか、わからないところもあるが。
説明するのが難しいが、「顔を隠してないバットマン」みたいなのもいる。


今もっとも注目している彫刻・北野社の鬼神像。
東博の新指定国宝・重文展では、写真パネルのみの展示らしい。*2
嗚呼、実物みてみたいなぁ…

*1:4/4の日記参照。

*2:「平成18年新指定国宝・重要文化財」@東京国立博物館 4/25-5/7 2006