本日の朝刊から

4/4読売新聞(大阪)朝刊。1面になにやら朱色の目立つ写真が。

仁和寺・九所明神本殿の修復工事完了

://osaka.yomiuri.co.jp/news/20060404p401.htm
写真は瑞垣の中の社殿のようだ。以前は、はるかにくすんでいたと思うが…
で「仁和寺 九所明神」で画像検索すると、修復前のがみられた。
やっぱりこんな感じだったな。前は。
今は極彩色。また例のイベントのときにいってみるか。
観音堂もいずれ、同じように復元されるのかな…当初の彩色は知らないけど。

檜皮屋根を守る「ふるさと文化財の森」

仁和寺の記事の左に掲載。社寺等建造物の屋根に葺かれるヒノキの皮=檜皮は、
30年に一度葺き替えが必要とされるが、現状毎年7棟分の檜皮が不足する計算で、
修理が先延ばしにされるケースが多いという。
そこで文化庁は「ふるさと文化財の森」を認定する制度を新設、
所有者の申請によりヒノキやカヤ、また竹・アカマツの生える森を認定し、
修理用資材の確保のためにデータベース化する、とのこと。


清水寺の方は、将来的に修理に使うための木を、自主的に植林されているとか
聞いたこともあるが、なかなかたいへんなんですな。
見物するほうも、協力できることはしたいものです。
ちなみに私はR大1回生のとき、
近所の千本釈迦堂の檜皮葺き替えのため、浄財を納めたことがあります。
そのとき貰った檜皮古材(「お守り」らしい)が、
今もサークルの部屋の何処かにあると思います。

京都府内の重要文化財 新たに10件指定

地域面の記事。国の文化審議会からの答申。
今回新たに国宝に指定されるのは、
「福岡県平原方形周溝墓出土品」と「琉球国王尚家関係資料」。
また美術工芸品として初めて、4件を登録有形文化財として登録するとのこと。*1
いやー、国宝・重文ってまだまだ増えるんですねー。


で記事では、京都府内の新指定品として
北野天満宮「木造鬼神像」と、京都大学ジョサイア・コンドル建築画面」が
写真つきで紹介されている。
コンドルは、かの鹿鳴館を設計した人物だそうな。
ほかに彫刻では、上京区・報恩寺の諸尊仏龕、厨子入の仏像が指定。
報恩寺のこれらの仏像…
ぜんぶ小さくて細かに彫られた檀像だったかな?中国伝来ものだったかも。


で面白いのは北野社の鬼神像だ。
北野天満宮といったらあの天満宮なんだろうが…こんな像があったとは知らんかった。
高さ60〜76センチの鬼神像で、しかも13躯ある。平安中期らしい。
この時期の夜叉・鬼神形像は京都でもいくつか残っていると思うが、なかなか興味深い。
記事にある写真がネットではみつからないようだが、
立ち姿がちょっと、シウバっぽいのがおもろい。
東京国立博物館の新指定国宝・重要文化財の展示に出るかもしれんな…

*1:「有田磁器(柴田夫妻コレクション)」「紙芝居資料」など。文化庁HPに詳細。