京博「最澄と天台の国宝」まえがき その2

gokaichou2006-03-25

24日のまえがき1は、実はきょう25日に書いたのだが、
その最中偶然にも京都国立博物館から来年度の
催事案内が届いた。


私が昨年天台京都展をみにいった際、それまで
使っていた奈良国立博物館の友の会カード*1
有効期限が切れていた。
その場で京博友の会に入会し、その特典として今春になって
案内が送られてきたわけである。
今度の催事案内のデザイン、
おお、これは俵屋宗達の「蓮池水禽図」(京博所蔵)ですな。

開会前の情報その他

天台京都展に話を戻します。


さてこの展覧会、開会前から新聞等でいろいろ告知があったわけだが、
出品の目玉として読売1面(だったと思う)で写真付きで紹介されて驚いたのが、
滋賀・善水寺本尊の薬師如来坐像
これは予想外だった(いちいち出品の予想などしないが)。


善水寺の薬師さんは秘仏
大学3回生のときにご開帳(本堂の修理完成記念だったか?)があり、
サークルの会員有志を募って、となりまちの常楽寺・長寿寺と合わせて
甲賀1日国宝巡り*2をしたものだ(3寺とも国宝建造物がある)。
この3寺は「湖南三山」と総称されるそうだが…これ昔からいってた?
湖東三山*3にならって、最近よばれるようになった気がするんですけど…


その秘仏の薬師さんが寺を出て来られるとは、意外だった。
この展覧会では、天台宗寺院の本尊仏がいくつも寺外で初公開されるというのが
ウリであり、善水寺の薬師像もその一角なのだ。
で、主催者の思惑通り、出品に驚かされたものがほかにもあるのだが、
それについてはおいおい書いていこう。


もうひとつ開会前の試みとして興味を引かれたのが、
読売新聞紙上(地域によるだろうが)に展覧会の100円割引引換券を掲載していたこと。
新聞から切り抜いて、会場の受付で割り引いてもらうという仕組み。
開会が土曜日だったのだが、その週の月〜金にかけて毎日引換券が載っていた。*4
位置は「コボちゃん」の下のほうだったと思う。


新聞等の紙の上だけでなく、インターネット上でも割引券を入手できるのが
最近では珍しくないようだ。実際、天台東京展でもそう。
(://event.yomiuri.co.jp/2006/tendai/参照)
プリントアウトする必要があるから、この場合も結局紙の上ではあるが。
ま、私には友の会特典がありますし、2回目行くとしても
もっと割り引かれる前売券を買いますけどね。


次回、やっと本題の展覧会感想に入ります…

*1:京都・奈良・東京・九州各国立博物館でそれぞれ友の会がある。いずれの友の会も、各国立博物館の平常展・特別展が無料でみられる特典は共通(特別展は回数制限あり)。特別展の観覧料は大体1000円を超えるが、例えば京博友の会に入会している場合、一般会費は3000円なので3回特別展に行けばモトがとれるという、お得感の大きい仕組みになっている。会費・サービスは各館で違いがあるので注意。

*2:御朱印帖をみたところ、平成13年11月23日とあり。祝日選んで決行したんですね。

*3:滋賀県の湖東に位置する古刹、西明寺金剛輪寺百済寺のこと。なお2006年秋、湖東三山秘仏本尊同時開帳があるとのこと。

*4:引換券の紙上掲載は、開会後の新聞でもあったように思う。