本日之朝殻晩迄
朝刊で久野健氏の訃報を知る。87歳。日本を代表する彫刻史研究者のひとりであった。
私が久野氏を知ったのは大学時代のことで、著作の著者略歴をみて、この方は今ご健在でもかなりご高齢だな、と思ったのを薄っすらおぼえている。
氏が編集された『仏像集成』(学生社)は、日本各地の仏像を、メジャーもマイナーも広く図版付きで紹介したもので、いま思えば大学時代、私の仏像への興味を大きくさせた本であったといえる。この本がR大の図書館にあってよかったと思う。
氏の著書はうちにもあるので、また読んでみよう。
午後、NHKの地球46億年なんたらの番組を眺める。
人類の遠い祖先は魚だったという。
遠い遠い昔、いろいろあって水環境が酸欠状態になり、魚の中に肺で呼吸するものがあらわれた―現代のアマゾン、乾季でも元気に泳ぐハイギョ、つまり肺を持った魚はその後裔であるらしい―やがて魚は四足で歩く姿に進化し、そして陸に上がる。この生物が、すべての脊椎動物の祖先となった。
・・・こんな内容だったと思う。
夕方、キンモクセイの木にクマゼミ(と思われる)が口を刺しているのをみつけた。
桂花陳酒のような味がするのだろうか。
セミは静かだった。
朝方は強烈にやかましいセミだが、薄暗くなった頃を、声をたてずに静かに木の汁を吸う姿は
いま思うと印象的であった。
世界ふしぎ発見!はカッパドキア。とくに視るつもりもなかったのだが。広大な地下都市。しかし精神的に耐えられるだろうか?地下での暮らしは…。
美の巨人たち。池田満寿夫の高校でのあだ名は「エロス」だったそうな。
「淀川キャデラック」はいっぺん視てみようと思いつつ・・・録画しようとは思わないが。