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カップの上にデコポンが載って在る」


美の巨人たち」。今日の1枚は、岸田劉生「道路と土手と塀(切通之写生)」。

私は去年から日本の近代美術に興味をひかれるようになり、また岸田劉生は、先日みた「揺らぐ近代」展*1で感心した作家のひとりだったのでビデオに録った。

で、同じテープで「美の巨人たち」のひとつ前に、2/18の「新日曜美術館」を録画してある。これも岸田劉生の特集。こちらはリンゴの絵に焦点を当てていた(まだ全部みてないけど)。
劉生の自画像をみてると、この人、中島らもに似てるなあと思った。


若くして逝った近代の画家といえば菱田春草(1874-1911)が思い浮かぶのだが、岸田劉生(1891-1929)もほぼ同じ年齢で亡くなっていたとは。そして短い生涯のうち、「道路と土手と塀」(1915)や「壺の上に林檎が載って在る」(1916)は、今の私と同じくらいの年齢で描かれたものであると知って驚いた。
当時の日本人の平均寿命がどれくらいだったかは知らないが、まだまだ総じて短命だったのかな。一方で彫刻家・平櫛田中(1872-1979)は100歳を超える長寿の人だったと知ったときは、「天海僧正か?」と思った。


ここ最近の「美の巨人たち」では、平櫛田中藤島武二・藤牧義夫そして岸田劉生といった近代日本の作家が取り上げられた。いずれも、この2ヶ月の間に私がみた展覧会で*2その作品が展示されていたのは、偶然か、当然か。

ちなみにこの番組、以前はエプソンの提供だったのが、(たぶん今年からだと思うが)現在はキリンの提供になっている。番組中に、YMOが出てるラガーのCMのロングバージョンが流れるのだけど、あれは面白いね。

*1:「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」@京都国立近代美術館 1/10-2/25 2007

*2:NHK日曜美術館30年展」@京都文化博物館(2006/12/13-2007/1/21)及び「揺らぐ近代」展(注1参照)。平櫛田中・藤牧義夫については、「日曜美術館展」ではじめて認識した。